限月間スプレッド取引とは、株価指数先物取引で、2つの限月間にある差額を対象とした取引。
具体的には、期近限月取引と期先限月取引となります。
<例えば>
3月限月と6月限月の、2つの取引間の価格差を呼値として取引を行い、1つの取引で、2つの限月取引について、同時に売りと買いの反対のポジションを成立させることができる取引のことです。
もちろん、期近・期先それぞれの限月について各々売買を行って、ポジションを建てれば良いわけですが、それを1回の取引で成立させてしまうところに特色があり、海外の取引所においては一般的に行われているものです。
つまり、この取引を利用すれば、期近限月の先物建て玉を期先限月に乗り換えること(ロール・オーバー)が簡単になります。
1996年4月1日から日経300先物の限月間スプレッド取引が開始され、1997年5月16日より、日経225先物とTOPIX先物の限月間スプレッド取引が開始されたことにより、両限月の価格差、つまり限月間スプレッドの売買という方法で一度に取引できるようになりました(現在、大阪証券取引所においては、RNプライム指数先物および日経225mini先物の限月間スプレッド取引も行われています)。
なお、日経225先物の限月間スプレッド取引が導入されたことに伴い日経225先物および日経平均オプションの取引時間が15時10分まで延長されました。
また、2000年8月14日から、長期国債先物取引と中期国債先物取引の限月間スプレッド取引も開始されました。