協調介入とは、外為相場安定のため、関係国の中央銀行がある通貨を一定水準にするため一斉に市場介入すること。
2国以上で同時に市場介入を行うこと。
円売りドル買いなどの市場介入を複数国で同時に実施することを協調介入といいます。
市場介入の規模が大きくなることから、強い効果が期待できます。
協調介入を決めるのは、蔵相会議やG8などの会議です。
決定されると、それぞれの中央銀行が、同時に市場介入する。
協調介入と同時に、各種の金融政策が行われる。円高の場合は、日銀はを実施します。
逆に円安の場合は金融引締めです。
日本でよく問題になるのは「円高」だ。
この時は円を売ってドルを買い、円のレートを下げます。
最近は「ユーロ安」が問題になっているが、この場合はユーロを買ってドルを売り、ユーロを高くします。
市場介入は、普通は当事国だけで行われるが、ときには2ヶ国以上で行われます。
どこかの国の為替が極端に高くなったり低くなったりすると、世界経済に悪い影響が出ます。
これは一国だけの問題ではないので、協調介入が必要になります。
しかし、諸外国との足並みを揃えるのは容易ではありません。
<補足>
一般的な介入として、中央銀行や財務省などの通貨当局が、行き過ぎた外国為替相場の変動に対して、これを是正または抑制するために、外国為替市場で通貨間の売買を行うことを介入または為替介入といいます。