再保険とは、大規模な地震や航空機事故のように、1つの保険会社では保険金の支払ができないような事態を避けるために、保険会社が相互に保険を掛け合う保険のこと。
保険会社が加入する保険。
再保険は、安定した経営を行っていくうえで、統計的基礎(大数の法則)外の損害に対して備える必要があり、再保険により保険会社もリスク分散を図っています。
生命保険についても、生命保険会社が引き受けた生命保険契約の一部または全部を他の保険会社に引き受けてもらうことにより、リスクの分散を図っています。
生命保険よりも損害保険の分野に多くその仕組みがみられます。
巨大タンカーや高層ビルなどの大口案件やテロ・自然災害など、1社の保険会社ではその補償を引き受けるリスクが巨額となるため、その一部ないしは全額を国内外の別の保険会社(1社または複数社)に引き受けてもらうことでリスクを分散します。
再保険専門会社が引き受ける場合のほか、一般の保険会社が再保険引き受けを行う場合もあります。
代表的な再保険会社には、イギリスのロイズ保険組合、ドイツのミュンヘン再保険会社、日本では損害保険会社の出資により設立されたトーア再保険株式会社などがあります。
<注意>
再保険とは、保険会社が引き受けた保険の一部を再度別の保険会社へ移転する手法をいいます。
一般にはあまり知られていませんが、保険会社間では普通に行われている行為で、再保険だけを専門に引き受ける保険会社も存在し、通常の保険料よりも安い保険料で契約を引き受けています。