組立保険とは、機械、構造物の据付、組立工事を対象に、作業中の不測かつ突発的な事故による損害を補償するための保険。
組立保険は、その名のとおり、各種の機械、機械設備・装置などの据付・組立工事をカバーする他、ビル、マンションなどの建物の内外装工事や付帯設備の工事から、石油精製工場や発電所などのプラント建設における設備一式の工事まで、広範囲の工事を対象とする保険です。組立保険では、これらの工事の着工から完成・引越しまでの工事期間中に、不測かつ突発的な事故によってこれらの保険の目的に生じた損害に対して保険金が支払われます。
<組立保険の特徴>
・組立保険は、機械、設備・装置などの据付・組立工事を請け負う業者の方を対象とした保険で、着工から引き渡しまでの間に生じた、偶然の事故による損害を広く補償する保険です。
・1年間に請け負う組立工事を一括してお引き受けする「総括契約」もあります。
(契約金額は1年間の予想請負金額となります)
<組立保険の対象となる物件>
あらゆる種類の機械、機械設備・装置または鋼構造物の据付・組立工事が対象になります。
・個別物件:
モーター、ポンプ、プレス、コンプレッサー、変圧器、建物、内外装・エレベーターなど、タンク、橋、歩道橋、鉄塔、クレーンなどの鋼構造物
・ユニット物件:
ビル付帯の空調・電気・衛生設備、し尿処理設備など
・プラント物件:
火力発電プラント、圧延工場プラント、化学プラント等
<保険金が支払われる場合>
組立工事中に、不測かつ突発的に発生したほとんどすべての事故による損害が補償されます。
・組立作業の欠陥による事故
・作業員または第三者の取扱上の拙劣・悪意・過失による事故
・設計・材質・製作の欠陥による事故
・火災・破裂・爆発による事故
・ショート、アーク、スパーク、過電流など電気的現象による事故
・盗難
・土地の沈下・隆起、地すべり・土砂崩れによる事故
・暴風雨、高潮、洪水、氾濫、落雷、冷害、氷害などの自然現象による事故
・その他、保険の対象に生ずる組立事故
<保険金支払の対象とならない主な損害>
・保険の目的の設計、材質または製作の欠陥自体を除去する費用
・地震、噴火、津波による損害
・保険契約者、被保険者の故意、重大な過失
・納期の遅延、外観の汚損、出力不足、債務不履行による損害等。