インテリジェントビルとは、大型ホストコンピューターの設置、全フロアーに情報ネットワークを備えたビルのこと。
1980年代にアメリカで生まれた概念で、OA、通信、空調やセキュリティ等、快適な職場環境には不可欠な諸機能を、コンピュータ管理等を用いて一貫して組み込んでいるビルをいいます。
近年では、新築されるビルはほぼ100%インテリジェントビルをうたっており、たとえば光ファイバーがビル内までの開設、コンピュータによる入退館やセキュリティの管理等が一般的になってきています。
<例えとして>
昔のオフィスビルでは一般の事務作業のために作られていましたから、照明機具ひとつとっても、十分な明るさが確保できなかったり、逆にデスクトップをとにかく明るくするためにパソコンモニターに照明や窓の明かりが映り込みすぎて、目が疲れるという問題もあります。現代の仕事のスタイルに合ったビルにはなっていないのです。
電源が足りなかったり、光ファイバーが引き込めなかったり。
パワーのあるコピー機やパソコンなど、発熱機器が非常に増えている現代のオフィスでは、空調装置への要求も変わっています。
そうした側面をひとつひとつ考えて作られていなければ、「インテリジェント」と称することはできません。