毎月分配型投信とは、投信購入者に、通常なら年に1、2回の分配金(超過収益の配当金)を、毎月支払う形の投資信託商品。
通常投資信託は、通常年に1〜2回の信託報酬を分配金として、投資家に支払います。
しかし近頃、この分配金が「毎月支払われる」投資信託が多数登場しています。
毎月分配型投信と言われるもので、主に海外の債券や政府機関債、海外企業の社債や外貨建ての債券など、満期までの期間が比較的短期間のものに分散投資しています。
特徴として、毎月分配金が支払われることや、利回りが高い事が挙げられます。
<毎月分配型投信の商品性>
毎月分配型投信の代表である「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」の基本的な商品性は以下のとおりです。
・商品分類
追加型株式投資信託(分配金受取コース、分配金複利けいぞく投資コース)
・信託期限
無期限
・信託設定日
平成9年12月18日
・決算日
毎月17日(休業日のときは翌営業日)
・申込単位
1万口または1万円以上1円単位
・申込価額
申込受付日の翌営業日の基準価額
・申込手数料
1.575%(消費税込み)
・信託報酬
1.3125%(消費税込み)
・監査費用
0.0042%(消費税込み)
・信託財産留保額
0.5%
<毎月分配型投信のメリット>
・毎月分配金が受け取れる
通常これらの投信は、毎月決まった日に分配金が支払われます。
・利回りが高い
大体3〜4%の年利がある為に、銀行の預貯金よりも遥かに高い利回りが期待できます。
・低資金で取引できる
通常数万円から取引が可能です。
<毎月分配型投信のデメリット>
・価格変動リスク
基準価格は通常の株式と同様に常に変動しています。
その為に、購入価格を下回る可能性も有ります。(逆も然り)
・為替変動リスク
外貨建て債券に投資している為に、円高等により為替差益を被るリスクがあります。
・税制上の不利
毎月分配される分配金にはその都度課税されます。
分配金を生活費等に充てる場合は問題ありませんが、この分配金を再投資する場合は、毎月の課税分が不利となります。
このように、毎月分配金が貰えることや、比較的基準価格が安定している事から、ここ数年非常に人気の商品となっています。
特に最後の税務上の理由からか、年金受給者にも大変人気の商品となっています。