ファンド・オブ・ファンズとは、複数の投資信託に投資する投資信託。
一般の投資信託が株式や債券に投資するのに対して、ファンド・オブ・ファンズは他のファンド(投資信託)に投資するものです。
本来、投資家の資金運用を任される投資信託が、いわば他の運用者に運用を再委託するようなものであるため、これまでは認められていませんでしたが、一連の投資信託法の改正にともなって、1999年7月から一定の規制のもとで設立が可能となりました。
このファンドには、運用会社が自社に無い投資ノウハウをもった運用会社やファンドマネージャーのファンドに投資したり、いくつもの異なる投資方針のファンドに投資したりして、投資の分散投資効果を高めることができるというメリットがあります。
<利点>
購入者が、いくつかの投資信託の選択を行う手間を省く事ができる。
分散投資の観点からして、投資対象が様々な投資信託を組み合わせたものになる場合は、価格変動リスクを抑える効果が働く。
<欠点>
信託報酬(投資信託の運用手数料)を、購入したファンドの分とそのファンドが購入した別のファンドの分の二重に払う事になるため、コストがかかる。
分散投資が行えるといっても、資金を運用会社に一任した形態になるため、資産配分が自動的に固定されてしまう。