ボトムアップ・アプローチとは、ファンドマネージャーやアナリストの分析などにより、魅力的な銘柄を選び、それによりポートフォリオを構築する手法。
トップダウン・アプローチとは逆に、個別銘柄を一つずつ積み上げることで、ポートフォリオを構築する手法をボトムアップ・アプローチといいます。
運用会社のアナリストやファンドマネジャーが、投資候補の企業のファンダメンタルズを丹念に調査・分析し、この結果に基づいて投資信託に実際に組み入れる銘柄を選択し、それらの銘柄を積み上げることでファンド全体のポートフォリオを構築する方法です。
最初に個別銘柄というミクロな視点から入って、最終的にポートフォリオ全体というマクロを作り上げていくことから、この名称が付けられています。
ボトムアップ・アプローチでは、マクロ経済の状況や投資する企業が属する業界の動向などにはあまり注目せず、あくまでも個別企業の業績が重視されます。
このため、マーケット全体の動向もその投資信託のパフォーマンスに影響を与えると共に、個別銘柄の選択の巧拙も、運用成績に大きな影響を与えます。
<例えば>
どの業種に資産を配分するかを、トップダウン・アプローチで行い、個別銘柄の選定をボトムアップ・アプローチで行うといった形がとられます。