投資収益率とは、一定の資金を株式で運用したときに得られる収益率のこと。
企業の事業や資産、設備の収益性を測る指標として一般的なもので、投資に見合った利益を生んでいるかどうかを判断するための重要な指標です。
情報システム投資に際しても、ROIが低い投資を行なわないよう心がける必要があります。
一般に、投資収益には、「インカム・ゲイン」と「キャピタル・ゲイン」の2種類あります。
なお、キャピタル・ゲインについては、マイナスになった場合、キャピタル・ロスともいいます。
インカム・ゲインは、株式でいえば配当金、債券でいえば利息、投資信託でいえば分配金がそれに当たります。
また、キャピタル・ゲイン(ロス)は、株式でいえば株価の変化額(又は実現損益)、債券でいえば債券価格の変化額(又は実現損益)、投資信託でいえば基準価額の変化額(又は実現損益)がそれに当たります。
投資収益率は、一般に、インカム・ゲインとキャピタル・ゲイン(ロス)の合計額を投資元本で除し、年率換算して表示するのが一般的です。
なお、各期の投資収益率の平均値を求める計算方法として、「算術平均による方法」と「幾何平均による方法」の2つの方法があります。
解かりやすく説明すると、ある金額の資金を株や債券に投資した時の収益率は、多くの投資家が最も重視する数値です。
配当だけではなく、値上がり益、増資による保有株数の増加などすべてを合計し、それが投資した金額に対しどれくらいの率で回ったかをみるものです。
<補足>
総合利回りと同様の数値ですが、あえて違いを言えば投資収益率は株式だけではなく、企業買収や不動産投資など広い分野で使われる用語ということになります。