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クオンツ

クオンツ

クオンツとは、高度な数学的技術を使って有価証券投資を分析する人、またはその行為のことをクオンツと言います。

Quantitative(数量的)という英単語から派生した用語です。

本来クオンツとは、コンピュータによる計量分析的手法を用いて金融証券分析を行う人のことをさす言葉ですが、わが国では広く計量分析的投資方法全般(Quantitative Analysis)を指す言葉として用いられています。

クオンツという言葉が登場したのは、ロケット・サイエンスなどに携わった理数系出身の人たちがファイナンス分野に進出した1980年頃からで、その本質は、単純な統計的手法から高度な投資理論を用いるものまで、可能な限り計数的、合理的に分析しようとするところにあるといえます。

こうした計量分析的手法は、多くのデリバティブ商品を生み出し、年金資産運用などの実務面でも不可欠のツールとして広く採用されています。

なお、計量的分析に対するのが定性的分析(Qualitative Analysis)で、経営者の資質や従業員のモラール、総合的技術力、製品のブランド、企業の信用力、企業カルチャーなど、主として計数処理になじみにくい分野の分析を行うアプローチです。

<ポイント>
クオンツ運用は株価を変動させるさまざまな要因や過去の株価の変動、業種間の分散などの統計データをもとにした数学的手法を用いるわけですから、資産を運用する人間の主観、相場感を排除した機械的な運用方法といえるでしょう。


<補足>

クオンツを投資判断材料として、銘柄を選定したり運用を決定していくことを『クオンツ運用』と言います。

posted by money at 17:12 | TrackBack(0) | 資産運用

オフショア市場

オフショア市場

オフショア市場とは、国内の金融ルールや税制上の制約をほとんど受けない国際金融取引ができる市場のこと。タックス・ヘイブンなど 。


オフショア市場とは、国内金融市場とは切り離した形で、非居住者からの資金調達および非居住者に対する資金運用を、金融・税制上の制約を少なくし、自由に行えるようにした市場のことです。


海外から調達した資金を海外へ貸し付ける取引を原則としており、取引の参加者は限定されている。

オフショア市場では源泉所得税が課されないのが一般的です。

日本の金融機関が東京オフショア市場で取引を行う場合には、財務大臣の許可を得て、オフショア(JOM:Japan Offshore Market)勘定を開設し、一般の国内資金取引とは区別して行います。

通常は、海外から調達した資金を海外へ貸し付ける、いわゆる「外−外取引」が原則です。

1960年代にユーロ・マネー市場が拡大するにつれてオフショア市場も増え、現在では約30か国あるといわれています。

よく知られているオフショア市場としては、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、香港、ルクセンブルグ、バーレンなどのほか、バハマ、ケイマンなどタックス・ヘイブン諸国があげられます。

なお、東京オフショア市場は1986年12月に開設されました。

posted by money at 13:31 | TrackBack(0) | 資産運用