現価係数とは、将来の現金の価値を現在の価値に直す為の係数です。
年金現価係数とは、将来、定期的に受け取りたい年金額等を、
現在用意するとすれば、どれだけの元本が必要かを
求める際に用いる係数のことです。
例えば、毎年100万円の年金を5年間受け取りたい場合に、
年3%でその間運用するとすれば、いくらの元金が必要かを
計算する際等に用いる係数です。
この係数をまとめたものが、年金現価係数表です。
年金現価係数表は、縦が年数、横が利回りとなっており、
想定運用利回りと受取期間が決まれば、このマトリックス表から
年金現価係数が分かります。
毎年受け取りたい金額に、この年金現価係数を乗じることで、
あらかじめ用意しなければならない元本の金額を
求めることができます。
この係数は、毎回一定額を返済する場合、
いくらまで借入れができるかを求める際にも用いることができます。
現価とは年金用語で現在の価値ということです。
現価に対して将来の価値を表す言葉に「終価」があります。
・貨幣の現在価値
貨幣の現在価値とは、貨幣を現在持っていない為に
生じる機会原価の事である。資本には金利がつくと考える為、
同一金額に付いて現在と将来を比べると同じ価値がるとは言えず、
将来の価値を現在に換算する場合は、金利相当分を割り引いた
価値をするという考え方を、現在価値といいます。
企業の現在価値を評価する場合は、一般的に株主資本コストと
負債コストの加重平均から計算する「加重平均資本コスト」
(WACC)を割引率とします。
・年金現価係数
年金現価係数とは、毎年同額の現金収支がる場合に、
これをまとめて現在価値に修正するための係数です。
つまり、年金現価係数は現金係数の累計を表しています。