医師賠償責任保険とは、医師の医療行為によって患者に対する賠償責任と、診療所、病院経営者の管理に起因して患者に対する賠償責任を保障する保険。
医師賠償責任保険でカバーできるものは、損害賠償金(被害者の治療費、入院費、慰謝料、休業補償等)、争訟費用(訴訟費用、弁護士費用、仲裁・和解・調停に要する費用等)、被害者に対する応急手当や緊急措置に要する費用などです。
医師賠償責任保険の代表的なものとして、日本医師会医師賠償責任保険があります。
この保険では、医師が患者側から損害賠償請求を受けると、医師会の医事紛争処理委員会で審査されて、この保険の適用がなされると判断された場合には、賠償責任審査会で責任の有無とその金額の判定を行います。
そして、そこで決定された方針に従って患者側との間で解決を図ります。
<お支払いする保険金の種類>
・損害賠償金(示談・和解等による場合でも対象となります。)
・ 訴訟費用(訴訟費用・弁護士報酬・仲裁・和解・調停に関する費用など)
・被害者に対する応急手当、緊急措置のために要する費用
<保険金をお支払いできない事故とは>
・海外での医療行為
・被保険者が故意に起こした事故
・美容を唯一の目的とする医療行為
・医療の結果を保証することによって加重された責任
・名誉毀損および秘密漏洩に起因にする事故・・・等