スプロールとは、都心への人口集中により、地方で無秩序に住宅地が広がり、虫食い状態の区画になること。
スプロールは、都市計画に関する用語の一つです。
良好とはされない好ましくない開発状態のことであるとされています。
コミュニティの中から無秩序に拡大するところの、粗末に計画された低密度で場当り的な開発であり、そのような計画全体のことを指します。
<問題点>
都市が発展拡大する場合、郊外に向かって市街地が拡大するが、この際に無秩序な開発が行われることをスプロール化とよびます。
計画的な街路が形成されず、虫食い状態に宅地化が進む様子を示します。
通常、都市郊外の小規模な農地などが個別に民間開発される場合、土地利用の合理性や周囲の道路との接続はあまり意識されないまま、もっぱらその土地の形状に合わせて、住宅地などが整備されます。
このため、開発区域内は整理されていても、開発区域同士の間に計画性がなくなることになります。
また、郊外農地の地権はあぜ道などにより区画されていて整形されてない場合が多いため、それに併せて整形が不十分となります。
これにより、道路網が不十分なため自動車の渋滞を招いたり、住宅の密集による災害時の脆弱性などにつながり、都市機能が低下します。
一度スプロール化した地域では、地権の細分化、地価の上昇などにより、改善は非常に困難になります。