デットエクイティスワップとは、DESの邦称。
DESとは、金融支援策のひとつで、特定の債権者の有する債権を株式に転換すること。
デットエクイティスワップは、債権者の側から見ても、既に引当済みの債権であれば、株式化することにより回収の可能性も残されることから、単に債権放棄を行うよりも将来の収益期待が持てる点で好ましい。
経営不振で財務体質が大きく毀損している企業の救済策として行われます。
救済される側の企業とすれば、このことによって発行済み株数は増えるものの、債務が減るので助かります。
一方、銀行などの債権者にとっては、倒産されるよりはマシということになるし、経営再建に成功して株価が上昇すれば元手は回収できるということになります。
また、経営不振企業への貸付金が不良債権化しているものが株式に変わるということで、不良債権処理にもなります。
<例えば>
資産10億、負債5億、資本5億の企業がデットエクイティスワップで、全負債を株式に交換することで、資産10億、資本10億となります。
デットエクイティスワップは、企業の財務内容の改善などの効果を得ることができるが、その分発行済み株式総数が増大することにもなり、一般的には再建策の一つとして用いられています。