LBOとは「レバレッジド・バイアウト」といわれる企業買収手法のことです。
レバレッジとは外部資金つまり負債のことで、外部資金を使うと少ない自己資金で大きな企業を買収(バイアウト)ができるので、この名があります。
企業買収を行う際に行う手法の一つで、買収対象企業の資産価値や将来収益性を担保に資金を調達して買収を行います。
主に敵対買収の時に用いられます。
「レバレッジ」とは「てこの力や作用」の事で、少ない資金で大きな企業を買収する、まさに「てこの力」を利用し小さい力で大きな物を動かす原理と非常に似ている。
80年代に米国の企業買収で用いられた方法です。
1989年にRJRナビスコを買収したKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)が用いた手法です。
<LBOの手順>
1.
買収を仕掛ける側がファンドなどを機関投資家に投資してもらうための、受け皿となる会社(シェルカンパニー)を設立する。
2.
受け皿会社(シェルカンパニー)が銀行借り入れや社債(ジャンクボンド)発行によって資金調達をする。
3.
ターゲット企業の買収を行う。
4.
受け皿会社(シェルカンパニー)とターゲット企業の合併して新会社の設立をする。(株式の非公開化)
5.
事業や資産(クラウンジュエル)を売却、
もしくは買収した事業からのキャッシュフローによる借入の返済を行う。
6.
残りが売却を仕掛けた企業の利益となる。