企業再生ファンドとは、経営不振の企業を、投資家などから資金を募り、過剰債務負担を軽減し、立ち直しさせるファンド(基金)。
企業再生ファンドは、投資家から集めた資金を元手にして、金融機関などの債権者から貸出債権を買い取って企業の建て直しを図り、それを通じて上げた収益を投資家に還元するというものです。
「企業再生」とは債務超過に陥った企業を健全な経営状態に戻すことです。
それを果たすために資金面で大きな役割を担っているのが企業再生ファンドです。
企業再生ファンドの流れとしては、投資家から資金を集め、その資金で金融機関から不振企業向けの貸出債権を買い取り、企業を再生させ、そこから得られた収益は投資家に還元される仕組みです。
中長期的に見て将来性のある企業を支援、再生するために生まれた仕組みともいえます。
1998年10月に破たんした日本長期信用銀行(現・新生銀行)を買収した米リップルウッド・ホールディングスや、あおぞら銀行(旧・日本債券信用銀行)の筆頭株主になった米サーベラス・パートナーズなどの外資系企業が企業再生ファンドとして有名です。