米国の代表的な資産担保証券。
金利、満期の近いローン債権を一括して信託し、その受益権を証券化したもの
【資産担保証券】
資産担保証券とは、資産を担保にして発行された証券のこと。
資産担保証券(Asset Backed Security)はABSの略称で呼ばれます。
基本的には、キャッシュフローを生み出すものならばABSの担保にすることが可能であり、実際に、売掛債権、リース債権、自動車ローンなどのABSなどが発行されている。
ABS発行の仕組みとしては、企業などが保有する資産を証券化商品の発行体として設立されたSPC(特別目的会社)に売却し、SPCがその資産を裏付けにして証券を発行し投資家に販売して資金を調達する。
<資産担保証券の種類>
資産担保証券には、対象資産の種類ごとに個別のネーミングがあります。
貸付金を証券化したものをローン担保証券(CLO)、債券を集めて証券化したものを債券担保証券(CBO)と呼んでいます。
・CLO(ローン担保証券)…ローン債権を裏付けに発行された証券
・CBO(債券担保証券)…社債を裏付けに発行された証券
・CDO…ローン債権と社債を合わせた資産を対象に発行される証券
詳しくは・・
CLO(Collateralized Loan Obligation)は、別名、多数貸付債権プール型担保証券(ローン担保証券)といいます。
貸付債権を多数集めて債権プールを作り、これを裏付けに発行される証券を意味するからです。
CBO(Collateralized Bond Obligation)は、別名、多数債券プール型資産担保証券(債券担保証券)といいます。
債券(社債)を多数集めて債券プールを作り、これを裏付けに発行される証券を意味するからです。
また、ローン債権と社債を合わせた資産を対象に発行される証券を、CDO(Collateralized Debt Obligation)と呼んでいます。
多数債権プール型資産担保証券のことです。デット(Debt)は、債務(負債)という意味ですが、お金を融資する金融機関から見ると債権となります。